コンセプト

山梨県産材の需要拡大(山梨県の山の状況に対応した木の使い方・四寸角)

今一番、山梨の山で使ってほしいのは樹齢40〜50年の木。この年代の木々は植林後の適切な手入れがされず、健全に大きく育つことができずに、森が荒廃しています。樹齢80年などの大径木の育つ長寿命の森として残していくには、これらの40〜50年の木々を適切に活用する必要があります。

八ケ岳 杜の家 [ 四寸角でつくる甲斐の家 ] 」では、柱の部材を4寸角の二本組、三本組でつくることで、大量の4寸角材を活用した、地震に強い家づくりを目指しました。性能の科学的な分析のため、職業能力開発総合大学校 東京校の定成政憲教授のご協力の下、静加力実験も行ない、高い耐震性能を誇る構造体を作ることができました。

環境負荷の少ない工法の採用

せっかくの無垢の山梨県産材に囲まれた空間、この家が大地にそのまま還る住宅にしたい...。そのために基礎のコンクリートや、台所やトイレといった設備まわりを除き、ほぼ全てを自然素材でつくりあげました。基本構造は木と木を組み合わせてつくる、日本の伝統的な家づくりの技術を最大限に活用し、金物や接着剤は一切使っていません。暑さ寒さで我慢を強いる家になってしまわないよう、杉樹皮を使った断熱材「フォレストボード」や薪ストーブの利用、太陽光を最大限に取り入れるよう間取りで、コンパクトながらも快適な空間を実現しました。

こころの琴線に触れる家

新工法といえども、どこか懐かしい、ホッとする空間をつくりたい。数字に出る住みやすさだけでなく、こころに響く居心地のよさも追求したい。そのために、小屋組みは手作業の跡もあざやかな曲がり梁をあらわしで使い、安心感とやすらぎの空間をつくりだしています。ゆるやかにカーブした和室の天井、素材感あふれる建具。「八ケ岳 杜の家 [ 四寸角でつくる甲斐の家 ] 」は、環境だけでなく、こころと体にやさしい家です。